A評価,精神保健福祉学科短期過程,広島の某専門学校の課題レポートです。
精神障害者の患者数は,近年大幅な増加を見せており,平成20年には323万人に達している。特にうつ病は104.1万人,認知症は24万人と,平成17年調査と比較してもそれぞれ11.7万人,6.4万人の増加と,患者数の著しい増加が見られる。
精神科の病床数については,厚生労働省の平成22年統計によれば,1,082施設346,715床と,やや減少傾向にあるものの,特段の大きな変化は見られない。また,入院者数については平成22年には311,281人と,ゆっくりとではあるが減少してきている。自立支援法による社会復帰プログラムが,じわじわと効果を発揮してきていると見ることもできる。
また,精神科における全国平均在院日数は301日と,平成21年度に比べると6.7日程度減少している。
平成21年9月「精神保健福祉医療の更なる改革に向けて」がまとめられた。これは平成16年に発表された「精神保健福祉の改革ビジョン」の後期5ヵ年の重点施策として位置づけられるものであり,精神医療の質の向上,地域生活を支える支援の充実,普及啓発の重点的実施等が掲げられている。しかし国の予算の配分状況を見ても在宅よりも...