A評価,精神保健福祉学科短期過程,広島の某専門学校の課題レポートです。
統合失調症の症状には,陽性症状と陰性症状の2つのタイプがあるのがポイントである。
陽性症状は幻聴などのように,本来あるべきではないことがあるという症状であり,陰性症状は感情の鈍磨など,本来あるべきものがないというものであると言い換えることができる。
陽性症状は統合失調症発症の急性期に現れ,陰性症状は病気の発症後,徐々に目立ってくることが多い。
陽性症状には,幻覚(幻聴・幻視など),妄想,思考の障害(洞察力の欠如、支離滅裂な言語など),強いイライラ,激しい興奮などが主な症状としてあげられる。
現在,統合失調症の原因は明らかになっていないが,脳内の神経伝達物質によるものという説と,遺伝由来の原因と環境由来によるものが合わさり,発症するという説との,2つの主要な説がある。
脳内の神経伝達物質によるものという説は,神経伝達物質であるドーバミンが過剰に放出されたり,極端に少なくなったりすることが原因とされている。
ドーバミンという神経伝達物質には,気持ちをコントロールする働きがあるため,極端にドーバミンが増加して陽性症状が出ているときには興奮状態となり,逆にドーバミンが減...