2013年中央大学通信レポート民法3第2課題A

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    2013年 民法3 第2課題 A
    次の概念について、それぞれ300字程度で説明しなさい。
    (1)特定物ドグマ
    特定物ドグマとは、瑕疵担保責任(民法570条)の法的性質を法定責任と解する立場か
    ら説明される同規定の内容及び帰結に対する、契約責任説からの批判の表現である。すな
    わち、法定責任説は、契約の目的物が特定物の場合は現状で引渡しをしなければならず
    (483条)、これを素直に読めば、瑕疵があっても既履行となる特定物では債務不履行責
    任を問い得ないことから、このような場合に当事者間の双務契約から生じる対価的不均衡
    を是正するために570条が特別に規定されたとし、特定物にその適用が限定されるとする。
    これに対して、契約責任説は、特定物の売主も値段相当の品質の物の給付義務があり、同
    規定は債務不履行責任の特則であるとする。
    (2)債務なき責任
    債務なき責任とは、債権の機能である訴求力(債務履行の請求力)、執行力(強制執
    行力)、給付保持力(受領の正当化力)のうち、訴求力だけが欠ける地位をいう。すなわ
    ち、債務は負っていないが、自己の財産が他人の債務の引当てとなっているために強制執
    行(41...

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