生徒指導の今日的課題と集団活動の指導について述べよ。
今回のレポートでは再提出レポートの指示に従い、生徒指導の今日的課題についてのみ述べていきたい。生徒指導の今日的課題を四つの観点から考えていきたい。
一つ目は、子どもを取り巻く状況の変化である。理由もなく授業を乱す子ども、ADHD、LD、高機能自閉症などの発達障がいの子どもたちも多くなっている。校内暴力や対教師暴力など「新しい荒れ」が見られるようになった。また、小一プロブレム、中1ギャップというような新しい環境に適応できない子供たちも増えている。これと同時に、登校拒否・不登校の児童・生徒も増えている。その他、いじめや体罰の問題も明るみに出始めている。
こうした現象の増加は、学校でのストレス、受験戦争の重圧などだけでなく、学校教育の在り方を含め、家族の変容やメディア、IT機器などの普及といった成長環境の変化に原因あると考えられる。そのため、問題行動の早期発見と効果的な指導が望まれる。担任だけではなく、学校全体で組織的に対応することが大切である。
二つ目は家族と子どもの関係の変化である。現代では「男女共同参画」社会が推奨されている。...