外延量の指導において単位の必要性を学ばせる手立てとして、次の4つのプロセス「直接比較」・「間接比較」・「任意単位(個別単位)」・「普遍単位」が挙げられています。これらのプロセスを踏まえることの有効性を考察し、『量と測定』領域の4年「面積」の指導を具体例を用いて、その有効性を説明してください。
外延量の学び方、教え方で最も大切なことは、「単位」というものの意味を十分に教えることである。分離量は個別の集まりであるから、個物という自然的な「単位」があり、それを勘定すれば済む。しかし、連続量である外延量の場合は単位を人工的に決めなければならない。しかも、この単位は、0でさえなければ何でもいいのに、一度決めたら勝手に変えることは許されない。ここが子どもたちにとって難しいところになる。したがって単位というものがどうやって生まれてくるのかという過程(論理)を踏まえなければならない。それが直接比較、間接比較、任意単位(個別単位)による測定を経て、普遍単位による測定の段階を経る、単位導入の「4段階指導」である。
直接比較とは二つのものの広さを比べる方法、直接重ね合わせて比べる方法である。じかに比べ...