国語科とは、どのような力(学力)の習得を目指す教科か。平成20年版『小学校学習指導要領』に示されている国語の目標と、第1章に示された野地、中冽の考え方との共通点を見出し、整理して述べよ。
国語科は国語(言語)の習得を目指す教科であり、国語による表現力と理解力とを育成すること、言語感覚の育成が最も基本的な目標である。学習指導要領の目標では、国語科において育てるべき力として、1、国語を適切に表現し正確に理解する能力。2、伝え合う力。3、思考力や想像力及び言語感覚。4、国語に対する関心、国語を尊重する態度の4点が示されている。一つ目の「国語を適切に表現し正確に理解する能力」は、言語による表現力と理解力の育成のために必要である。いろんな人の話や本などを読んで得られる情報を理解する力と、得られた情報をもとに、自己の考えや思いを、豊かに言葉によって形成、表にだし、相手に伝える力(表現力)は、人が文化的な営みを行い好ましい人間関係を構築していくためには必要不可欠である。理解はしていても表現することができなければ気持ちは伝わらない。伝わって初めて自分の気持ちが表出するのである。二つ目の「伝え合う力」と...