合格したレポートです。参考にしてください。
社会科の歴史や学習指導要領の変遷、「授業とは何か」、「公民的資質」を総合的に考察し、公民科授業のあり方を説明しなさい。
近代の学校カリキュラムにおいてはじまった地理や歴史といった社会系教科を含めて、カリキュラムの領域が拡大し数多くの教科が新設された。その背景として、資本主義経済の発達の下で社会生活は複雑となり、人々の日常生活も職業生活も、とくに幅広く高度な知識や技術を必要とするものになってきた。地理や歴史は知識の教育以上の役割を期待された。それはナショナリズムの教育であり、デモクラシーの教育であった。心情に訴えて愛国心を高揚するのがナショナリズム教育であり、理論的に近代政治の原則と機構を教え主権者として政治的教養を高めようとするのがデモクラシー教育である。これが近代の学校の社会科系統の役割であった。このような教育が市民革命を成功させたフランスやアメリカで行われていた中で、日本ではどうであったか。まず、日本の社会科の歴史を概観し、「授業とは何か」「公民的資質」を考察しながら、公民科授業のあり方を考えていきたい。
まず、日本の社会科の歴史を見ていきたい。戦前の社会科教育では各教科ともナ...