日大通信 民法1(分冊2)の合格レポートです。
レポート作成の参考にご利用ください。
課題
「法律行為」という概念について説明し、その各要件となるものについて提示して説明しなさい。
(1)法律行為について
法律行為とは、「意思表示を基本的要素とする民法上の法律要件」のことである。一般に私法は、一定の事実(法律要件)があれば一定の私権の変動(法律効果)が生じるというかたちで規定されている。この法律要件のなかでもっとも重要なものが法律行為である。例えば、売買の例でいえば、売買という契約が法律行為となり、所有権移転という法律効果が生ずる。すなわち、法律行為は、人が法律効果を発生させようとする行為であり、その意思表示に基づいて法律効果が発生するところに特徴がある。なお、法律要件としては、そのほかに準法律行為や事件(時の経過や人の死亡など)とよばれるものもある。
(2)意思表示について
法律要件を構成する要素を法律事実といい、この法律事実のなかでもっとも重要なものが意思表示である。
意思表示とは、当事者が法律効果を欲し、かつそのことを外部に発表する行為をいう。 例えば、AがBの土地を売ってくれと申し込み、Bはその申し込みを承諾した例を考えてみる。この場合、Aは土地の...