資料紹介

日大通信 商法 2（分冊1）の合格レポートです。
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問い. 株式譲渡の自由と定款による譲渡の制限について論ぜよ。
１．株式譲渡自由の原則

株式会社では、株主は、投下資本を回収するため、原則として、株式を自由に譲渡することができる（会社法１２７条）。これを株式譲渡自由の原則という。株主にとっては、会社の解散や余剰金分配等の場合を除き、株式を譲渡する以外には投下資本を回収する方法がないので、株式の自由譲渡性を認める必要があるのである。

　株式譲渡自由の原則は、株式会社にとって本質的要請であるが、例外として、法律による制限、定款による制限、契約による制限が認められている。以下では、定款による制限について述べる。
２．定款による譲渡の制限

（１）趣旨

一般に大規模な会社では株主の個性は問題とならないため、株式の譲渡を制限する必要はない。しかし、我が国の株式会社は、同族会社のように株主の個性が問題となる閉鎖的会社が多く、このような会社では、株主の譲渡が制限できないとすると、会社にとって好ましくない者が会社の株主となって会社の運営を妨害するなど、会社経営の安定性が害される危険性がある。

　そこで、会社法は、こうした会社の要請に応えて、約款...

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