地理学概論第2回

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    資料紹介

    地理学概論第2回目 法政大学通信教育部 2013年

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    Ⅰ はじめに

     本稿は日本のダム事業と公害、南アメリカ大陸のアマゾン川を取り上げ、水質汚染と、水と共存する方法について考察する。

    Ⅱ 日本のダム事業と公害

    (1)吉野川

    吉野川は四国山脈の中央部にある瓶ヶ森の南に発し、愛媛、高知、徳島を西から東に流れ紀伊水道に注ぎ込む長さ約198kmの川である。四国で一番長い川ではないが、四国最大の流域面積を持ち、通称、四国三郎と呼ばれている。その流れは雄大で流域に肥沃な土壌をもたらし、様々な生命や文化を育む。

    吉野川は日本でもっとも魚種が多い河川で、昆虫の種類は第二位となっている。また吉野川の河口には50haの自然豊かな中洲干潟が広がっている。そこにはゴカイ類、カイ類、カニ類など水の流れを浄化する生物が数多く棲む。これらの生物を餌とする野鳥も非常に多く飛来し、現在までに153種が確認されている。これらの野鳥は北極圏で夏に繁殖し、南半球のオーストラリアで冬を越す。その往復の春と秋に吉野川河口に立ち寄り、餌と休憩を取る。渡り鳥にとっても吉野川は欠かす事の出来ない生息地域である。

    吉野川の河口から約14kmの地点に、第十堰と呼ばれる石積みの堰が...

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