2014年度レポート A評価レポートです。 あくまで参考程度の利用をお願いします。
小学校の音楽による指導内容は大きく二つに分かれる。それは「表現」と「鑑賞」である。これら二つの活動を通して、豊かな心を育むとともに音楽活動の基礎的な能力を養うことが音楽家では求められている。音楽科は生きる力の中でも特に豊かな心を育む上でも重要な位置にあることは疑いようが無い。私たちも音楽を聞いたり奏でたりすることで、リラックスしたり気持ちを高ぶらせたりしているのであろう。本レポートではそんな音楽科の指導内容の中でも「鑑賞」について扱い、教材を選ぶ際のポイントや留意等をまとめることとする。また、音楽科の目標は上記のような内容をまとめた全体的な目標とは別に学年別の目標が設定されている。全体目標を置きながらも、児童の発達段階に合わせた目標が置かれているのである。このようなことからも教材選びの際には児童の発達に即した選択が必要となる。本レポートでもそれぞれの発達段階(低学年・中学年・高学年)に分けてまとめていくこととする。 まず低学年では音楽に関すること全ての導入段階と言える。この時期にあまりにも難しい知識や高度な技術を与えても、理解に苦しみ、音楽科に対する苦手意識を持ってしまう恐れがあり、...