人間と宗教_第4回

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    「人間と宗教」_第4回レポート課題
    課題1
    儒教を創始したのは孔子である。名は丘、字は仲尼といい、「子」というのは「先生」という意味の敬称である。孔子は若くして魯国の役人になり、50歳を過ぎた頃に大司冦という法務大臣に任命され、首相の職務も行ったとされている。しかし、彼の政治的理想は魯国では受け入れられず、祖国を去った。その後、諸国を遍歴して67歳にして再び魯国に戻った。以後は政治への志を捨てて、古典の研究と弟子の教育に情熱を注ぎ、彼の没後、その弟子たちへの教えを中心に孔子の言行をまとめたのが『論語』である。
    孔子に始まり孟子、荀子などの思想家によって思想的に吟味・整備された儒教は漢の武帝が中央集権体制を確立するとともに、中国の国教となった。また、儒教の確立には朱子の影響も大きい。彼は南宋時代に現れ、地方官として政治の実際に携わった。天文学や自然科学一般に造詣が深く、儒教の素養に加えて仏教や道家(老子・荘子)の思想などの教養も深く、特に禅に詳しかった。彼は、現実に存在する人間や自然を陰陽五行の「気」が働く場と考え、同時にそれらは本来的性質を内包するとみて、それぞれ人間の「性」、自然の「...

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