地域情報(欧米Ⅳ)_第3回レポート課題
18世紀から始まった産業革命から、イギリスの歴史は工業化に入ったといえる。産業革命によってまず綿工業にはじまった生産の機械化と工場制度は、それ以後19世紀から20世紀にかけて他のすべての工業へと広がり、それとともに都市化が進展して、イギリスの社会はそれまで農業社会だったものが工業社会へと変わっていった。
工業化というのは、経済成長の過程、国民総生産や総所得の年々の成長として現わされる。例えば、今では衰えがみえてきているが、中国が猛烈な勢いで経済成長を遂げている。それは主に国が工業化を推し進めてきたからである。「世界の工場」という異名をほしいままにしてきた中国は、過去10年間において経済成長率年平均10.6%を維持してきた。2011年3月に行われた「全国人民代表大会」では経済成長率の目標をそれまで8%だったものを7.5%に減らすなど、高成長に一定の区切りをつけているが、以前中国の勢いは収まっていない。日本も戦後の1960年代に年10%以上の経済成長率を経験しているが、イギリスは19世紀に、世界最先進国として世界最初の経済成長の時代を経験している...