2014年度の明星大学 教育学部 通信教育課程における、レポート課題の合格レポートです。特に指摘もなく、高評価で1回目で「合格」の評価をいただきました。皆様のお役に立てれば幸いです。
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(課題1単位目)
(1)テキスト3.3の類義語の意味のとらえ方を簡潔にまとめた上で、(2)類義と考えられる「ニギル」と「ツカム」、および「マワル」と「メグル」について、それぞれどのような共通の意味があり、どのような意味の違いが認められるかについて、テキスト 3.3 に示す方法論にしたがって具体的に考察しなさい。
語義をとらえるための手段として,類義語相互を比較するという方法がある。日本語の中には多くの類義語が存在しているが、この手段をとることにより、両語の使い分けの条件を発見することができる。具体的な方法としては、適当な文脈の中に対象となる語を置いたときの文としての適否を判断するのだ。この方法を用いて次の2組の類義語の使用の可否について差異を考える。
まず、ニギルとツカムについて考える。これらに共通する意味は、対象となるものを持ち、保持することである。2つの語を文脈の中に置き、比較していく。
(1)
A暴れる男の腕をつかんで確保した。
B暴れる男の腕をにぎって確保した
(2)
A棒をつかむ。
B棒をにぎる。
暴れる男の腕をにぎって確保したという文章は不自然である。(...