算数【レポート】 「算数教育における学習指導要領変遷の概略について述べよ」

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    「算数教育における学習指導要領変遷の概略について述べよ。」
    学習指導要領とは、小学校・中学校・高等学校・養護学校などの各学校が編成する教育課程の基準として定められているものであり、学校教育法施行規則に基づき、文部科学大臣により告示されるものである。このことを踏まえ、現代に至るまでの算数教育における学習指導要領変遷の概略について考えてみたい。

    1.1947年の学習指導要領(試案)

    学習指導要領の今日的形態は第二次世界大

    戦後、連合国軍最高司令部G.H.Q.の一部局である民間情報教育局C.I.Eの指示で編集されたものが最初である。これは1947 年3月発行学習指導要領一般編(試案)であり、暫定的に作成されたという意味で試案となっている。

     そして、1947 年5月には、学習指導要領算数科・数学科編(試案)が発行された。ここには、義務教育としての小学校と中学校共通の算数・数学科の目的として、「日常の色々な現象に即して、数・量・形の観念を明らかにし、現象を考察処理する能力と、科学的な生活態度を養うことである。」と示されている。また、この目的を具体的に示した20項目の目標が列挙されている...

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