大阪芸術短期大学部、通信教育部保育科、社会的養護リポート、H26年3月提出、評価:B,
AJ,、NJ15~18対象、PJ、TJ,FJの15~18対象
社会的養護を必要とする児童は普通の家庭のように安心感のある生活が保障されなければならない。社会的養護の戦後より社会の変化により、入所する児童を取り巻く環境も変わってきた。近年は家庭的養護の推進を図ること、施設養護の在り方として、生活単位の小規模化、年長児に対する自立支援の体制を整えることが課題となっている。まずは施設養護と家庭的養護の現状について述べる。
家庭的養護の現状
平成14年以降に登録里親数、受託児童数ともに増加している。里親には養育里親、専門里親、親族里親、養子縁組里親の4種類がある。しかし、里親になるための受講を経て、登録されているにも関わらず、養育されている児童は1割に満たない。児童の受託率は年齢が上がるごとに下がっている。養子を希望する里親には実子に恵まれなかった人が多く、わが子として育てるなら乳幼児を希望することが背景にある。児童養護施設で暮らしている子どもは養子になりにくいのが現状である。また被虐待児を養育する目的でファミリーホームが創設されている。養育者の住居で5~6人の子どもを養育する里親型のグループホームである。養育者の要件は乳児院や児童養護施...