小学校において教育相談をおこなう場合、どのような点に注意しなければならないか。いじめ・不登校のいずれかをとりあげて説明せよ。
教育相談とは、一人ひとり児童・生徒の教育上の諸問題について、本人、またはその親、教師などにその望ましいあり方について助言指導することであり、個人のもつ悩みや困難の解決を援助することによって、その生活によく適応させ、人格の成長への援助をはかるものである。(文部省編1981年)
今日、「いじめ」「学級崩壊」「不登校」「非行」など生徒指導分野での様々な問題が横行している学校において、教育相談が果たす役割は極めて大きい。今回は、人権尊重教育がなされているにも関わらず、一向に減る気配をみせない「いじめ」問題にスポットをあてて考えていく。
最近のいじめの特徴の一つとしては、いじめが単独で行われているのではなく、集団による弱者のいじめが目立つ。これは、現代の子どもたちが一人になることに対する寂しさや恐怖心や不安感を極端に嫌い、とりあえずグループでいることを強く望む傾向が原因として挙げられる。グループを作ることは、子どもに一人ではないという安心感を与えるだけでなく、グ...