児童・進路指導論2

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    児童・進路指導論(2)
     【事例】私は5年2組のクラスの担任である。私のクラスで、いじめが起こった。加害者は、クラスの優等生。私も彼女に一目を置くほどの存在である(以下、A子)。一方、被害者はクラスでは大人しい女子で、勉強やスポーツは不得意な児童である(以下、B子)。

     A子とB子は幼馴染であり、小学校の中学年までは一緒に行動するなど仲の良い関係であった。しかし、5年生になった頃から、A子が他の友人と遊ぶなど、B子と疎遠の関係になりつつあった。だが、それでもA子はB子との関係は続いており、B子に対して勉強を教えてあげたり、またB子が他のクラスの男子に冷やかされた時は守ったこともあった。担任としては、2人の関係を微笑ましく見ていた矢先、事件が起きた。

     球技大会でB子のエラーで、私が担任する2組が1組に負けた後の教室で起こった時のことであった。2組は1組に勝つ事を目標に、A子を中心として必死で練習していた。それもあって、A子はB子のミスがたまらなくなり、彼女をみんなの前で責め立てた。また今までのB子との関係が、どこか主従関係になっていたこともあり、A子はB子と絶交したのである。

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