2013年提出
A評価いただきました。
課題:ジョン・ロックにおける子どもの教育論、特に習慣形成や賞罰法を中心に述べよ。
【はじめに】
ジョン・ロックは1632年にイングランドに生まれ、20歳でオックスフォード大学に進んだ。当初神学を学び、のちにギリシャ哲学をはじめデカルトの哲学を学び、実証主義・経験主義の学問精神を学び取る。医学や自然科学についても研究を行ない、1675年医師になる。
母親を早くになくし、父親は幼児期のロックに非常に厳格な教育を行った。しかし成長するに従って徐々に制限を弱め、ついには友人のような関係で接したという。この父親から受けた教育がロックの教育思想に大きく影響を与えた。
アメリカ独立宣言やフランス人権宣言に大きな影響を与えた哲学者でもあり、彼の著書は政治学、法学、経済学においても多大な影響を与えている。本論では彼の教育に関する哲学について述べる。
政争に巻き込まれオランダに亡命。1688年英国で名誉革命の後イギリスへ帰国。1704年死去。
【タブラ・ラサ説】
まずロックの教育では「タブラ・ラサ説」を唱えている。これは心の中には生まれながらに刻み付けられた観念や原理などはないという考えで、生ま...