資料:2件
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整流平滑回路
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・概要
今回の実験は、ダイオードの整流作用を利用した単相の半波および全波整流とコンデンサおよびコイルによる平滑回路についての実験を行った。
整流回路では交流を一方向の電流だけに変換するものだが、それだけでは電流は波を打っている状態で直流としては扱えない。そこで平滑回路はその波打った波形をできる限り直線的な直流に変換するものである。平滑回路はコンデンサとコイルでなっているが、チョークインプット型とコンデンサインプット型がある。
本実験では、まず両インプット型の半波と全波の150mA付近の波形を観測し、そして電流値の変化によってどのように波形が変化するのかを観測した。結果として電流の値が変わっていくと、コンデンサインプット型は全く変化が無かったが、チョークインプット型は電流値が上がると全体的に一直線に近くなっていくという結果が得られた。
次にチョークインプット型とコンデンサインプット型の半波と全波について、交流分の電圧、直流分の電圧、リップル率、電圧変動率を計測した。結果から半波の波形のものはチョークインプット型では全く平滑が出来ず、電流の値に比例して大きく脈動するため、コンデンサインプット型を使用したほうがよく、また全波の波形のものでは大きな直流電流を必要とする場合ではチョークインプット型を、極力脈動成分を減らす事を第一にし直流電流は低くてもよいという場合においてはコンデンサインプット型が向いているという考察が得られた。
この2つのフィルタ回路はかなり特性が違うので、使用用途によってどちらを選ぶかを決めなければならないが、用途に合う回路を使えば交流から直流に近い波形のものを得られることができる。
・実験目的
ダイオードを用いた単相半波および全波整流の原理とコンデンサおよびコイルによる平滑回路の動作を理解する。
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