明星大学通信教育部 小学校教員コースのレポートです。「優」の評価をいただきました。よかったら参考にしてみてください。
レポート課題
1.憲法の意義と近代憲法の原則
2.憲法22 条1項の居住・移転の自由と職業選択の自由
1.憲法の意義と近代憲法の原則
憲法とは、英訳でConstitution、独訳でVerfassungといい、本来の意味は「国家の統治組織」や「国家構造」などである。それゆえ憲法とは、広義には「国家の統治体制に関する基本法」である。明治15(1882)年、明治天皇が直後の中で用いて以来、「憲法」という用語が公用語として定着した。このような意味の国家の統治体制に関する憲法は、実質的意義における憲法という。この意味の憲法は、国家がある以上は必ず存在するものである。
また、近代において成文化され、成文憲法典として法形式をとる場合、これを形式的意義における憲法という。成文憲法典は、憲法に関する基本的で重要なことを規定するという特色を持つ。他の憲法に関する事柄は、実質的意義の憲法として、通常の法律や判例、また憲法的慣習として存在している。
近代憲法は17~18世紀、西洋における近代市民革命を通じて形成・発展してきた。政治的勢力としての実力を蓄えてきた近代市民階級が、自由主義的政治思想を背景に専制君...