資料紹介

明星大学通信教育部　小学校教員コースのレポートです。「優」の評価をいただきました。よかったら参考にしてみてください。

資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

レポート課題
1．生活科の意義について、生活科新設の背景への言及をまじえて検討せよ。
2．生活科の学年目標の特色を述べよ。
1．生活科の意義とは
生活科は、平成元年版の学習指導要領によって新設された教科である。戦後から昭和終期までは小学校低学年の教育課程にも理科と社会が存在したが、昭和40年代後半から15年以上におよぶ審議や検討が重ねられた末、生活科として教科の新設がなされ現在に至る。以下、新設までの背景の考察とともに生活科の意義について検討していく。
従来、低学年において社会認識や自然認識の目を育てることは社会や理科で行うこととされていた。しかし、低学年児童は発達状況が未分化であることから、具体的な活動を通した思考を中心とする教科の必要性が叫ばれていた。昭和30年台前半の「低学年における合科的な指導」という概念の始まりから、昭和61年の小学校低学年の教育に関する調査研究協力者会議で生活科という教科の新設に至るまで、議論が行われ続けた。生活科の新設においては、具体的な活動や体験を通して低学年の児童が社会認識および自然認識の芽を育む必要性が提言された。その後2回の改訂を経て、現在の指導要...

コメント0件