・設問
これからの時代に求められる国語力について論じなさい。
・レポートに書き写しやすいよう、実際のレポートと同じ縦横15×25マス形式で作成されています。
これからの時代に求められる国語力をまとめてゆくにあたって、文部科学省により行われている文化審議会答申「これからの時代に求められる国語力について」を考察していく。まず、国語のとらえ方については、二通りの領域がある。
一つ目は考える力、想像する力、表す力から成る、言語を中心とした情報を処理、操作する領域である。
二つ目は考える力や、表す力などを支え、その基盤となる「国語の知識」や「教養・価値観・感性等」の領域である。この二つの領域は相互に影響し合いつつ、各人の国語力を構成する要素となっており、生涯にわたって発展していくものと考えられている。読書もまた、これら二つの要素と密接な関わりを持ち、どちらも国語力を高める上で重要な役割を持っている。
次に、国語力の中核を成す領域についてである。この領域は「考える力」「感じる力」「想像する力」「表す力」の四つの力によって構成されている。これらは、言語を中心とした情報を「処理・操作する能力」であり、国語力の中核と考えられるものである。また、この四つの力が具体的な言語活動として発言したものが、「聞く」「話す」「読む」「書く」という行為であると考え...