・設問
1教員養成の歴史について論述せよ。
2教職の専門性について論述せよ。
・レポートに書き写しやすいよう、実際のレポートと同じ縦横15×25マス形式で作成されています。
1明治時代、明治政府がとった近代化政策の一つに、教育の近代化政策があった。
明治政府は、日本の近代化を進める為には、学校教育の近代化が必要不可欠であると考えた。これらは明治5年8月に「学制」という名で頒布され、これにより日本の近代学校制度が創設されることとなった。政府は、教員養成機関を「師範学校」という名で設置したが、国の制度によって設置するという考え方は従来の日本には存在しなかった。それは明治政府が、国民の教育を国の責任において進めるという意思を強く持っていることの表れでもあった。
明治19年4月10日には、「師範学校令」が公布され、これにより日本の師範教育制度は整備への本腰が入ることとなる。その整備において特筆すべき役割を果たした人物が文部大臣の森有礼であった。森有礼は文部大臣就任以前の明治18年8月に東京師範学校の監督に就任し、師範教育に努めた人物である。それらの経験を踏また上で、国民教育の根本は師範教育にあると確信をし、後に師範学校の令という規定を制定することとなった。
この規定内で記されている「順良信愛威重」の三気質は、師範学校においてその生徒に備えさせるよう教育...