高評価を得た合格レポートです。参考にしていただければ幸いです。
「たのしい科学の授業の成立条件」についてテキストから学んだことをまとめ、私見を述べよ。
子どもの理科嫌いを避けるには楽しい科学の授業を展開する必要がある。以下、その成立条件について述べる。
楽しい授業の成立条件として、まず「問題が面白いこと」が挙げられる。子供が興味や関心を抱くような問題として「考えるに値する問題」を提供することが必要であるが、同様に重要なのは問題に対し自分の「予想」を持たせ、実験に対する関心を高めることである。何の予想も持たず、ただ答えのために実験を行うだけでは子どもの意欲は喚起できない。実験の前に予想を立てさせ、仲間と討論させることにより子どもたちは他者の考えと自身の考えを交える中で考えを深め、自分の予想が当たるかどうかという問題に加え、何が正しいのだろうかという問題に関心を持ち、それを確かめる実験に対する関心も高まる。つまり、考えるに値する問題の提供→予想→予想を裏付ける理由の考察と発表→それぞれの予想に基づいた十分な討論→答えを確かめる明白な実験というプロセスを経た授業により、子どもたちは興味を持って意欲的に授業に臨むことができ、自身の有能性の向上を実感す...