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テキスト内の「図画工作科教育の意義と目的」(第1章)について、1000字程度に大意要約せよ。
図画工作科の意義・目的を把握する上での基本的命題は、「造形的な表現活動とはいかなるものか」「指導可能なこととは何か」であり、各々が意義と目的に対応すると言える。即ち図画工作科の教科としての内容や性格、それにおける児童に対する指導者の関わり方の理解がその意義と目的の把握となる。
教科の内容は絵を描いたり材料から物を創出する「表現活動」、その前提となるべき万物への関心を抱いたり創出物の表現の意図を捉える「鑑賞活動」などである。故に図画工作科の性格は小学校学齢期の児童に向けての美術教育であるが、方法論の援用や流派的な主義主張による問題を考慮すると造形的な制作あるいは鑑賞活動を総称し「造形的表現活動」と捉えるべきである。その造形的表現活動とは物的材料に人為的変工を加え、幻影を見出し与えることである。さらに言えば物的材料に人為的変工を加えることで新しい構造を与え新たな機能を引き起こす、即ち創出することである。幻影は表現活動且つ鑑賞活動の所以として重要な意味・内容を含み、それは物的材料に新たな構造を与...