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戦後の教育課程の変遷で、教科外(教育)活動がどのように位置づけられてきたか、についてまとめなさい。
学校教育においては、クラス単位で展開される教科指導が主な教育活動として認識されがちであり、多くの時間が費やされるが、教科学習以外の諸活動が児童の人間形成において非常に重要な役割を担っていることが近現代の教育研究と教育実践により明らかとなっている。以下に、戦後の教育課程の歴史的変遷の中で小学校の教科外活動が教育課程編成上でどのように位置づけられてきたかについて論述する。
教科指導優先の教育課程を編成した近代学校教育においては、学校教育の全体編成を「教科課程」と呼び、教科外活動として教育課程の外に位置付けられていた特別教育活動は、戦後その教育的意義と重要性が認識され、教科外課程として教科課程と並び教育課程に含められ、教育課程の主要な領域を獲得し、今日の特別活動に至る。その歴史的変遷を詳しく見ると、戦後、GHQ指導下で新教育の指針として、昭和22年に教育課程編成の手引きとして試案という形で学習指導要領が刊行された。その教育観は児童中心主義・経験主義に立つものであり、今日の「特別活動」のも...