設 題
⇒英語と日本語の文法構造または語彙構造を比較対照し、両者の違いを論ぜよ
言語は一定の意味をなす最小単位の音声(語)の連続したものが一定の規則に従って構成されている。したがって、その組み合わせ方、つまり文法の相違によって言語が体系化されている。英語と日本語を比較したとき、その起源も特徴も異なるため共通した事項は少ない。文法から見れば、動詞、形容詞、名詞など基本的な品詞から文が構成されていることぐらいしか共通することはないだろう。具体例をあげながら英語と日本語における文法構造と語彙構造の相違点をあげてみる。
まず、決定的に異なっているのは、その語順である。英語は「主語+動詞+目的語(補語)」が、日本語は「主語+修飾語+述語」が最も基本的な構造である。英語は言いたい事を先に言う、と中学校の時に習った記憶がある。例を挙げてみる。”I met a girl whose hair is long.” (「私は髪の長い少女に会いました。」)英語は先に主語と動詞を述べ、目的語は後ろから修飾している。このように、形容詞(的用法)による修飾は後ろから前にかかる場合が多い。一方、日本語は主語と述
現代の標準的英語と標準的米語の相違を具体例を挙げて論ぜよ。
現在、英語は世界中の多くの地域で、さまざまな分野で広範囲で用いられている。英語を第一言語(母語)、及び第二言語・外国語として用いている人々の総数は約10~15億人に達すると言われている。(世界の人口総数は約66億人)正に世界の公用語と言っても過言ではないであろう。さて、私たち日本人が英語と聞くと、まずアメリカと考えるのではないであろうか。それは私たちが受けてきた教育に大いに影響されている。また、アメリカがもつ世界における権力・発言の影響力によるところが大きいのかもしれない。いずれにせよ、私たちが学んできた英語は「アメリカ英語」である。以下、標準的英語と、私たちが学んできた「アメリカ英語」(以後、米語とする)の相違点を、語彙、綴り、会話表現、発音、文法構造を比較・そして対照させながら考察していく。
①語彙の相違点
まず、英語と米語で語彙の異なる単語の代表例を挙げる。
(ⅰ)1階、2階 ground floor first floor(英語) first floor second floor(米語)
(ⅱ)サッカー foot
『現代の標準的英語と標準的米語の相違を具体例を挙げて論ぜよ』
アメリカ英語とイギリス英語には多くの違いがある。しかし、標準アメリカ英語と標準イギリス英語の比較では、多くの違いがあるにしても、相互に理解することは可能である。この2つの英語は、第一言語として話されている他の文化圏の英語と共に1つにまとまろうとしている。
本レポートではアメリカ英語とイギリス英語を文法、綴り、発音、そして語彙の点から比較対照し、その相違について論じていく。
1.文法の違い
①have got
英 Have you got a pencil? No, I haven’t.
米 Do you have a pencil? No, I don’t.
所有を表すときイギリス人は “have got” アメリカ人は “have” を使う。
②can
英 If they weren’t there, they can’t have left home.
米 If they weren’t there, they mustn’t have left home.
イギリス英語でもアメリカ英語でも”can”は能力や許可と
英語と日本語の文法構造または
語彙構造を比較対照し、両者の違いを論ぜよ
英語と日本語は大きく異なり、その違いは、文法、音声、語彙など多岐にわたっている。一般的に日本人は英語が苦手だと言われる原因は、文法や音声が大きく違うところによるという。二つの言語の間にはどのような違いがあるのか、特に文法構造の語順や副詞、語彙構造に注目して考察する。
文法構造の違い (語順)
英語と日本語の文法の違いの中でよく取り上げられるのは、語順である。英語を学習していると気がつくことだが、英語は日本語とはまるで正反対の語順をもっている。例えば、Sを主語、Oを目的語、Rを関係節、Vを動詞、vを助動詞、pを助詞とすると以下の文は次のような語順で表すことができる。
英語 I will go to the house which stands on the hill.
S ―v―V―p―O―R
日本語 私は、丘の上にある家に行くだろう。
S ―R―O―p―V―v
英語、日本語とも最初には主語がおかれている。しかしその後の語順を見てみると、英語は助動詞、動詞、助詞、目的語、関係節と続いている。それに対して日本語では、関係節、目的語、助詞、動詞、助動詞と続くのである。主語以下の部分がちょうど正反対の語順となっている。
このように英語と日本語では語順が反対になることが多い。しかし、日本語においても英語においても語順はいつも一緒の語順でなくてはならないとは限らない。場合によっては前後する単語が出てくるのだ。日本語を