資料:193件
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教師が行う学校カウンセリングの進め方
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カウンセリングには大きく分けて二種類ある。それは治療的カウンセリングと発達援助的カウンセリングである。治療的カウンセリングは、専門的な知識と技術を用いて、患者の症状や病気を治療するものである。発達援助的カウンセリングは、治療することが目的ではなく、子どもの人格がバランスよく発達を遂げるように援助することが目標である。学校カウンセリングは多くの場合、この発達援助的カウンセリングを指すことが多いので、これを中心に述べていく。
カウンセリングは時間的にも空間的にも非日常であると言える。それは、カウンセリングに費やされる時間が少なく、子どもたちが相談相手として選ぶことの少ない大人たちとの、違和感の多い中での関わり合いだからである。学校で当てはめると、教師がカウンセラーということになる。そして、生徒が教師を相談相手として選ぶことが少ないということも、当てはまる。ここに学校カウンセリングの難しさがある。教師という立場とカウンセラーという立場の両方を担うことは困難であり、矛盾が生じることもある。まず大切なことは、教師が生徒間に信頼関係を築き、思いやることである。学校カウンセリングはこれを前提とした上で、携わっていかなければならない。
カウンセリングの概念は、専門家でなければならないということではなく、誰にでもできると言えないこともない。しかし教師カウンセラーは、一般教師とは違った専門性を持つものであり、誰にでもできるわけではないと私は思う。近年、学級崩壊や不登校、いじめなど子どもたちの理解や問題行動への対応に迫られることは多くなっている。子どもたちの問題が複雑になればなるほど、より深い生徒理解や援助の方法が必要となり、カウンセリング的な理論や技法の必要性はますます高まる。このようなことから、教師は専門的な知識や研修を受ける必要があると考える。
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レポート
教育学
学校カウンセリング
教師
教育相談
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グリーフ・カウンセリング(やっくんの瞳)
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やっくんの瞳(難病の息子とともに十五年)/児玉容子/岩波書店
【内容の大まかなあらすじ】
1981年、ウェルドニッヒ・ホフマン病(脊髄性筋萎縮症の重症型/SMA1)という難病で生まれた息子の康利は人工呼吸器をつけて15年(1996年当時)、体を動くことも声を発することも自分で呼吸することも出来ない生活が続く。結婚して8年目でやっとできた子どもが難病と診断されたとき、ショックを受けたこともあったし、一生人工呼吸器をつけて生活しなければならないうえで動くことも、息子と話すこともできないと思ったら深い悲しみを感じたりもした。だが、担当医や医療従事者、家族、友人などに助けられ何回か病院から外へ出かけることができ、病院の庭を散歩することからディズニーランド、海水浴、新幹線に乗るまでもできた。小さいころから母と息子の数少ない遊びの一つの音楽に興味を持ち、中学生になってからは作曲も出来るようになった。普段目をぐるぐる回すことで意思伝達をしていた息子と母は、ピアノの鍵盤を一つ一つ弾きながら息子が好きな音を選ぶという地道な作業を通し、自費製作CDを作ることになる。今(1996年)もやっくんとの病院生活は
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心理学
感想文
グリーフカウンセリング
やっくんの瞳
SMA
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2320 カウンセリング演習 設題1
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「カウンセリングの歴史と課題について述べ、これからのカウンセラーに必要な資質とは何か述べよ」
カウンセリングという言葉自体は古くからあった。宗教曲の中でキリストは「偉大なカウンセラー」と呼ばれている。カウンセリング的な行為自体も昔からあり、教会では人々の悩みの相談を聞いたり、援助活動を行っていた。しかし、独立した職業としてではなく、ついでという感じであった。カウンセリングという言葉が今日の様な専門分野の意味として使われ始めたのは1900年代の初め、アメリカにおいてである。カウンセリングに影響を与えた動きは大きく分けて三つある。
一つ目は職業指導運動で、時代のニーズによって生まれたものである。19世紀のアメリカは、産業革命によって産業構造や職業構造が激変し、アメリカのGNPは1890年から1929年までに3倍になった。しかし、それは国民にとって適応の難しい変化だったのだろう。就職後に転職や退職をする若者が相次いだ。若者が人生や将来について思い悩むのはいつの時代にもあるが、価値観や生活様式が激変したために大人たちが若者を指導することは既に困難になっていた。L・タイラーは「急激な社会変化と大人の相談能力の喪失」によってカウンセリングが誕生したと述べている。
このような状況の中でボストンを中心とするガイダンス運動が始まった。1908年フランク・パースンズが職業局を開設し「丸い釘は丸い穴に」というスローガンで適材適所の職業指導を行った。パースンズは著書『職業の選択』の中で初めて「カウンセリング」という言葉を職業指導として使っている。職業カウンセリングは、相談活動として社会的に認められ、パースンズは「カウンセリングの創始者」や「職業指導の父」と呼ばれるようになった。
二つ目は、第一次世界大戦の影響で発達した教育測定運動である。心理学は戦争によって発達することが多い。人間を有効に使うことに国が力を入れるためである。ソーンダイクなどの心理学者たちが様々な知能、性格、適性テストを開発した。ビネーとシモンが1905年開発した知能検査は有名である。軍隊における選抜と訓練計画に貢献することで臨床心理学は社会的地位を得たと言われている。やがてこれらの技術が教育界に導入されて行くこととなる。
三つ目は精神衛生運動である。1908年にクリフォード・ビアーズが『わが魂にあうまで』という本を書き全国精神衛生教会を作った。ビアーズ自身がうつ病になり患者の内的世界を体験したため、治療者サイドからでは見えなかった精神病院の問題に気付いたという。精神衛生という観点から病者への理解を深め、予防のための改善運動を始めた。ここにきて初めてカウンセリングが個人の内的世界を援助するようなかたちで行われるようになったといえる。人を外側から理解するだけでは不十分で、異常とみられる言動も内側から理解しようとすれば了解可能であることがはっきりしてきた。精神衛生運動は、後のカウンセリングの発達に大きな影響を与えた。
さて当時はカウンセラーがカウンセリングを行い、精神科医が心理療法を行うものと決まっていた。カウンセリングやり方は医療をモデルとしており、まず検査などで必要なデータを集め、それをカウンセラーが判断し、権威をもってクライエントにアドバイスを行うというやり方である。それに対し1940年カール・ロジャースが非指示的心理療法を打ち出した。来談者中心療法の誕生である。ロジャースは著書『カウンセリングと心理療法』において、人は成長する力や自己実現していく力を内に秘めており、カウンセラーの役目はクラ
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「カウンセリングの歴史と課題について述べ
これからのカウンセラーに必要な資質とは何か述べよ」
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2320 カウンセリング演習 設題2
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「現代人の生活とカウンセリングについて考え、カウンセリングがどうあるべきか述べよ」
かつて人間の生活は自然現象に大きく左右されていたが、近年になって自然の不安定さが克服され、代わって新しい種類のストレスが生まれた。分業や管理社会化が進み、生活自体が機械化されてきた。経済競争は激化し、会社も社員も「生き残り」を賭けて戦う。個人の健康や幸せ、地球の自然環境などはなおざりにされ、ひとりの人間として全体性が失われている。子どものころから、テスト、受験、就職、昇進と終わらない競争の中で「合格」か「不合格」か試されることの連続だ。失敗や脱落したものは排除されてしまう。そもそもヒトという種類は、猫や虎のような単独で生きる生き物ではなく、猿やゾウのように群れで生きる生き物だ。疎外されることは殆ど死に等しい苦痛となる。
また職場や近隣などの集団には、かつての共同体のような個人を守る力や自浄力がなくなってきている。むしろこれからの対人関係の中で苦悩したり、生活の不安から体調を崩すことも稀ではない。ひきこもり、不登校、学級崩壊、少年犯罪、PTSD、リストラ、自殺の急増、老後の不安など、現代人を取り巻く状況は決して幸福なものとはいえない。実際、精神障害者の人数も増えている。しかいそれも正常者のかかえる困難と程度の差があるだけで、本当は誰もが多かれ少なかれ神経症的なのだ。
このような背景の中で、カウンセリングへの関心は急速に高まっている。プロの聞き手に自分を語ることによって、苦しんでいた症状が消えたり、無理な理想を求めずに自分の人生を受け入れ、生きていく力がでてくる。自分の問題は自分が一番知っているようでいて、不思議と他人に聞いてもらうほうが気持ちも整理されるし迷いが吹っ切れたりする。現代社会においてカウンセリングは、私たちの「こころ」に対して重要な援助の方法であることは間違いない。
では現在のカウンセリングはどういう形でどういうことに役立っているのであろうか。まず児童相談所、教育相談所、保健所など様々な公的相談機関が用意されている。核家族化により、かつては表面化しなかったような育児問題が顕著になってきた。幼い子どもの場合、親のカウンセリングだけで子どもの問題が改善されることも多い。だから親とはいえ一人の人間の率直な悩みの表出として受け止め、支えていく必要がある。実際には親の相談と子どもの相談を並行して行う共同治療が一般的である。
また家族関係を援助するものとして家族カウンセリングがある。家族療法は1950年代にアメリカで生まれた。人の体において内臓が他の器官との関連で働くように、一人の人間も周囲の人たちとの相互作用の中で生きている。
家族というひとつのシステムを対象に心理療法をおこなう。犯人探しをすることなくパターン化された関わり方を変えていくことができる。
小、中、高校においては、いじめ問題への対策の一環として、平成7年度から文部科学省によって「スクールカウンセラー活用調査研究委託事業」が導入された。その後、事業委託者が国から各都道府県教育委員会に移りスクールカウンセラー設置校数が全国的に急増している。近年、自閉症の子どもや家庭内暴力、学校内暴力、登校拒否などの情緒障害による不適応が増えているが、その点でもスクールカウンセラーの活躍が期待されている。学校カウンセリングは、地域社会全体と広く関わりながら柔軟に援助を進めていくコミュニティ・アプローチの側面を持っている。生徒へのカウンセリングだけではなく、教師に対するコンサルテーションの役割も重要な柱だ。専門の
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現代人の生活
カウンセリング
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精神病におけるカウンセリングの重要性
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精神病におけるカウンセリングの重要性
病の語りと人生の変容
慢性分裂病の精神化臨床で起こる<語り‐聴き取る>ことの意味について検討する。
何らかの偶然のきっかけにより、語るものと聴き取るものとの間に予想もしなかったライフストーリーがあふれるように語りだされることがある。患者の個別のライフストーリーを、精神病理学の枠組みへ囲いこむ従来の精神医学的視点では、患者の経験にどうしても届かない部分が生まれてしまう。しかし日常の医療の場では周辺的な「病の経験」や「慢性状態」の理解を、医療の中心にすえるべきではないかという考え方が広まり出している。個別的で主観的とされる多様な病や経験の民族誌的理解を求めるものである。
自分が病気であるという自覚的な意識を持ち、それを言葉にする能力の有無が主な問題となる分裂病で、自らの経験を含んだライフストーリーが簡単に語られるとは考えにくい。逆に言えば、激しい発病体験を、その前後とつなげて一貫した物語として語ることができれば、病識も慢性化という過程も、問題とならなくなる。
重なり合う視点を臨床の中心にすえることで、たった一つの臨床的ゴールへどれだけ早く効率的にたどり着けるのかというのではなく、多様な理解へ向けた限りない迂回路を切り開くという方法だ。
1.臨床民族誌的アプローチ
民族史的アプローチとは、臨床場面を形作る「異言語混淆的」な複数の視点を浮かび上がらせ、それらの間を往きつ戻りつすることで、より厚い個人的な現実に至ろうとするものである。現実を単一に固定しないことで、多様な再解釈ができるようになる。そのためより広い日常的な文脈を視野に収められる。
臨床民族誌的アプローチには以下の特徴がある。
(1)患者がどのような疾患や病理を持つのかを考える代わりに、彼らが「病」という未知の経験をどう理解し、どのような意味を与えたのかという部分に注目する。
(2)病の経験は、患者個人の唯一の確固とした「歴史的真実」ではなく、文脈や感情や、聞き手との関係に従って、家族神話や伝統的病因論という文化的な語りを吸収同化しながら、多様に変化する「ストーリー」であることを考える。
(3)心理学的な治療のゴールをあらかじめ設定せず、さまざまな場面で多声的、偶発的に語られる言葉への感受性を上げ、治療者がそれに関心を持ち続け共鳴することで、より深い患者理解への手がかりにしようとすること。
2.「病識」とライフストーリー
精神病的経験は物語化されにくい。発病体験が強烈で、それまでの繋がった経験を断ち切り、それまでの経験の意味を丸ごと変えてしまう力を持つからだ。精神病的経験の多くが過去と未来のある繋がった物語に収まらず、特定の場面や環境、その時の感情、聴き手などに従って全く異なるものとして語られる。更にこのような経験の語りは、医療場面ですら充分に聴き取られることがない。治療者は疾患については熱心に聴こうとするが、当事者の主観的経験についてはあまり関心を持たず、聴き漏らしてしまう。
3.医療人類学と物語的アプローチ
臨床場面で、本人や周囲の語りが重視されるようになったのは近年になってからだ。
「病」は物語的構造を持つ。閉じられた文章ではなく、複数のストーリーの積み重ねである。「疾患」は身体に表象するが、「病」は人生に表象される。慢性の病を抱えること、病気が治らないと考えること、これらは常に人生の筋書きを更新している。コントロールの聞かない身体は、それを抱えて初めて身にしみる。それは士気の低下へ続く。しかし「語り‐聴き取る」関係が基礎にある。語りは出来事を表出さ
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心理
精神
医療
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カウンセリング
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