哲学・倫理学用語集

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    資料紹介

    様々な用語をわかりやすく解説している本や、ホームページの内容を集めました。

    院試にもある程度は通用すると思います。

    資料の原本内容

    WILAPIA
    ヘラクレイトス

     著作といわれる『自然について』は現存せず、引用によってのみ断片が伝わる。

    アナクシマンドロスから対立と変化、ピュタゴラスからは調和の考えを受け継いだ。

    万物は流転していると考え、自然界は絶えず変化していると考えた。
    しかし一方でその背後に変化しないもの、ロゴスを見ている。ヘラクレイトスはまたロゴスは火であると言った。燃焼は絶えざる変化であるが、常に一定量の油が消費され、一定の明るさを保ち、一定量の煤がたまるなど、変化と保存が同時進行する姿を示している。

    そしてこの火が万物のアルケーであり、水や他の物質は火から生ずると述べられる。
    「共通なロゴスに従うべきなのだが、ほとんどの人間は自分だけの智に頼って生きている」
    「最も優れた人々は、あらゆるものを犠牲にしてもたった1つのものを選ぶ」
    「理知を伴って語ろうとするならば、すべてのものに遍きものによって強固にしなければならないのは、あたかも国家(ポリス)が法によって強固にしなければならないのと同様で、しかも、はるかに強力にそうすることを要する。なぜならば、人間界の方はすべて、神の唯一なる法によって養われているからである。」
    「人間の運命は、その人柄が作るもの」

    (以上Wikipediaより)
    ストア派

     紀元前3世紀初めにキティオンのゼノンによって始められた。破壊的な衝動は判断の誤りから生まれるが、知者すなわち「道徳的・知的に完全」な人はこの種の衝動に苛まされることはない、と説いた。
     ストア派が関心を抱いていたのは、宇宙論的決定論と人間の自由意思との関係や、自然と一致する意思(プロハイレーシスと呼ばれる)を維持することが道徳的なことであるという教説である。このため、ストア派は自らの哲学を生活の方法として表し、個々人の哲学を最もよく示すものは発言内容よりも行動内容であると考えた。
     小セネカやエピクテトスのような後期ストア派は、「徳は幸福により十全となる」という信念から、知者は不幸に動じないと主張した。
     ヘレニズム時代以降の古代ギリシア・ローマの時代においてはアカデメイア学派、逍遥学派、エピクロス派と並んで四大学派とされていた。
     ストア派は破壊的な衝動に打ち勝つ手段として自制心や忍耐力を鍛えることを説いた。ストア派の最大の特徴は個人の道徳的・倫理的幸福を追求することにある。そして、奴隷をも「全ての人は等しく自然の産物なのだから他の人と平等だ」と認めている。

    (以上Wikipediaより)
    反対の一致

     有限なもののあらゆる対立を自己の内に統一している絶対である神の属性。したがって、神は可能であるとともに存在であり、最大であるとともに最小である。また、神は万物の包含であり、逆に、万物は神の展開である。
    それは無限大の円周が直線となり、無限大の三角形の底辺と他の2辺が一致し、無限小の円が中心と一致するようなものである。
    神のように無限なるものは悟性的な矛盾律を越えており、そこでは矛盾するものも一致するのである。この発想は新プラトン主義的であり、排除しあう対立性質を近代的極限概念で解決したものである。

    (以上純岡曜彰 映像文化研究室より)
    『リヴァイアサン』

     トマス・ホッブズが著した国家についての政治哲学書。
    ホッブズは人間の自然状態を、決定的な能力差の無い個人同士が互いに自然権を行使し合った結果としての万人の万人に対する闘争であるとし、この混乱状態を避け、共生・平和・正義のための自然法を達成するためには、「人間が天賦の権利として持ちうる自然権を国家(コモンウェルス)に対して全部譲渡(と言う社会契約を)するべきである」と述べ、社会契約論を用いて従来の王権神授説に代わる絶対王政を合理化する理論を構築した。

    (以上Wikipediaより)
    一次性質と二次性質

     ある事物が持つ一次性質とは、その物の大きさとか形など、その物を認識する者とは無関係に存在すると考えられる性質のこと。
    それに対し、ある物の二次性質とは、その物の色やにおいや味などの感覚的な性質のことで、その物を認識する者に依存して存在すると考えられる性質のこと。

    (以上哲学・倫理学用語集より)
    充足理由律

    「どんな出来事にも原因がある」、「どんなことにも、そうであって、別様ではないことの、十分な理由がある」という原理。
    すなわちどんな事実であっても、それに対して「なぜ」と問うたなら、必ず「なぜならば」という形の説明があるはずだ、という原理のこと。なお、充足理由律とは「すべての真なる思考は根拠づけられているべきであるという法則である」とする見解もある。

    (以上Wikipediaより)
    根源悪

     カントの用語。自己愛(ナルシシズム)の衝動に従おうとする生まれつきの傾向。一切の悪への性癖の根源をなすもので、道徳法則により善の原理によってこの悪の原理を克服しようとする戦いが宗教の立場とされる。

    (以上デジタル大辞泉より)
    同一哲学

     精神と物質、主観と客観などを二つの独立した実体とはみなさず、絶対的同一者の現象形態と考える立場。スピノザ・シェリングらが代表者。

    (以上デジタル大辞泉より)
    古典的プラグマティズム

     元々は、経験不可能な事柄の真理を考えることはできないという点でイギリス経験論を引き継ぎ、物事の真理を実際の経験の結果により判断し、効果のあるものは真理であるとするもので、神学や哲学上の諸問題を非哲学的な手法で探求する思想。

    (以上Wikipediaより)
    生活世界

     フッサールの用語。科学的認識の基盤となる,直接的に体験される知覚的経験の世界のこと。フッサールは,ガリレオ以降の近代科学を,この世界を数式の衣で覆ったとして批判する。

    (以上大辞林 第三版より)
    古代原子論

     古代ギリシアでは、(師弟関係にある)レウキッポス、デモクリトス、エピクロスらが、不可分の粒子である原子が物質を構成する最小単位であるという原子論を唱えた。

    (以上Wikipedia「古代ギリシャの原子論」より)
    1.物質は不連続で、真空と原子(アトム、つまり分割できないもの)から成る。

    2.原子は感覚的性質を持っていない。
    デモクリトスは、15世紀以降の近代原子論の誕生に少なからぬ影響を与えたとされる。

    (以上マルチメディアで見る原子・分子の世界より)
    太陽の比喩

    プラトンが『国家』で述べた比喩。思惟の世界において、善が「知るもの」と「知られるもの」に対して持つ関係は、世界において、太陽が「見るもの」と「見られるもの」に対して持つ関係と同じであるという。

    (以上古代ギリシア哲学と現代倫理学のページより)
    『神学大全』(トマス・アクィナス)

     神学の諸学者向けの教科書として書かれたもの。きわめて明快に理性と啓示(信仰)の融合がはかられ、読者がキリスト教信仰に関する事柄でも理性で納得できるように書かれている。そして「大全」を名乗る以上、それまでの神学において扱われたあらゆるテーマについて論じようという意欲作であった。
     全体の構成としては、第一部で神について描き、第二部で神へと向かう理性的被造物である人間について描き、第三部で、神へと向かう際の道しるべであるキリストについて描いている。ただし、第三部の秘跡と終末の部分は弟子たちが完成させた。

    (以上Wikipediaより)
    高邁心(デカルト)

    デカルトによれば「高邁心」とは、われわれ自身の内なる価値、すなわち強く気高き精神によって立つことである。「高邁心」を持つ人とは、自身が最善とするすべてを実現せんとの確固たる決意に立っており、その意思をどのような場合にも持ち続ける。

    (以上Hajime’s HomePageより)
    現象界と叡智界

     現象界とはカント哲学において、人間の主観的形式によって構成された対象から成る世界のこと。人間が認識可能であるのは、この現象界に限られる。これに対して物自体の世界を叡智界と呼ぶ。

    (以上大辞林 第三版より)
    Aufheben(ヘーゲル)

     日本語では「止揚」と訳される。ドイツの哲学者であるヘーゲルが弁証法の中で提唱した概念。あるひとつの命題と、それに反対・矛盾する反命題との二つの相反する命題を、互いに否定しつつも生かして統合し、より高次元の段階である総合命題を導くこと。
    ドイツ語のaufhebenには、廃棄する・否定するという意味と保存する・高めるという二様の意味があり、ヘーゲルはこの言葉を用いて弁証法的発展を説明した。

    (以上Wikipediaとはてなキーワードより)
    志向性(現象学)

     フッサールの現象学用語。〈意識は常に何かについての意識である〉という意識の構造,さらには超越論的主観が対象に意味を付与する作用(構成的機能)をいう。

    (以上kotobank内の百科事典マイペディアの解説より)
    共有地の悲劇

     多数者が利用できる共有資源が乱獲されることによって資源の枯渇を招いてしまうという経済学における法則。地球の利用においては、財産権を定めることによって共有地の悲劇を避ける。

    (以上Wikipediaより)
    根本的解釈(デイヴィドソン)

     言語、心、行動、知識を考える際の基礎となる仮説的立脚点。根源的解釈があきらかにするものは、コミュニケーションが起こるために何が必要かつ十分であるかである。
    そのための条件は、1)話者が話者であると認めるために、話者の信念がほとんど整合的であり、また正しいこと、2)意味の不確定性は、コミュニケーションの根底を崩すものではないが、必要な分だけの制約がなけれ...

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