カントの共和制とハーバーマスのコミュニケーション行為

閲覧数2,165
ダウンロード数0
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    カントの思想では人の結合には自然状態と社会状態があり、自然状態から社会状態への移行には社会契約が求められる。この社会契約は歴史的事実ではなく、論理的前提として社会契約がある。
    カントは社会契約を現実に存在するものではない理念であるとしている。理念は現実には存在しないがこの理念に従って現実のものを方向づけていくという。この社会契約には3つの理念が不可欠でそれは自由、平等、自立の3つの理念を提示している。国家を樹立するのは人間が自由となり、平等に扱われ、自立した存在となるためであり、これらの条件がそろわなければそれは国家とはいえないものであるとしている。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    「カントの共和制とハーバーマスのコミュニケーション行為」
    カントの思想では人の結合には自然状態と社会状態があり、自然状態から社会状態への移行には社会契約が求められる。この社会契約は歴史的事実ではなく、論理的前提として社会契約がある。

    カントは社会契約を現実に存在するものではない理念であるとしている。理念は現実には存在しないがこの理念に従って現実のものを方向づけていくという。この社会契約には3つの理念が不可欠でそれは自由、平等、自立の3つの理念を提示している。国家を樹立するのは人間が自由となり、平等に扱われ、自立した存在となるためであり、これらの条件がそろわなければそれは国家とはいえないものであるとしている。

    カントはそうした社会契約によって成立する国家を共和制であるとしている。カントにおいて共和制は社会契約において成り立つとしている。だから共和制は理念である。なぜなら社会契約自体が理念であるからだ。

    さまざまな国家が存在している。だがどの国家でも支配形式と統治形式をもっている。支配形式とは人格の数からみた国家で、君主制、貴族制、民主制があげられる。その一方で統治形式とは、支配権が...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。