日本政治史分冊1

閲覧数1,460
ダウンロード数1
履歴確認

    • ページ数 : 6ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    明治政府の近代化政策について説明しなさい。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    ○背景から見ると、当時の日本国の資本主義的産業は、西欧諸国の資本主義産業は商工業者たちの発展から生み出された、「下から」の資本主義に対し、政府自らが推進役となり、保護・育成に努めた。それは正に、「上から」の資本主義であった。しかも、西欧諸国の軍事的脅威の下に工業化を促進しようとすると、必然的軍事優先の処置が採られていった。西欧諸国との間で交わされた不平等条約により、関税収入が得られないため、財源は地租を置いて他には無かった。そこで、安定的な財政を確立すべく行ったのが、地租改正である。地租改正は、従来の石高=現物貢租を破棄するとともに、土地制度の改革を意味するものであり、資本主義の展開の一般的基礎を確定するものである。

     そこで、政府は「米麦輸出禁止令の撤廃」、「田畑勝手策の許可」、「土地永代売買解禁」、「土地売買譲渡に付地券渡方の規則」などを行い、土地の売買の自由を認めることにした。そして政府は土地売買の際に、壬申地券を交付し封建的な土地制度を解体し、農民の土地所有を法的に承認するものであった。その上で、地租改正条例を公布した。地租改正条例は

    課税の基準は、従来までの収穫高ではなく...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。