平成26年度に取り組んだ日大通信『英米文学概説(分冊1)』の合格レポートです。
一度は不合格となり、二度目の提出で合格を頂きました。そのため、合格になるための大事なチェックポイントを押さえたレポートとなっております。 英米文学概説に関してはレポートが非常に厳しくなっているため、購入必須の資料です。
■英米文学概説(科目コード0086)分冊1
[課題]
教材の第1章を読んで,著者が主張する“simplicity”の特質について,文学作品から引用しつつ,論述しなさい。
(レポート本文)
この世界には、2種類の人間しかいない。それが、巧みに言葉を用いて複雑な文章しか作れない人間と、巧みに言葉を用いて立派なものとする人間だ。では、この2種類の人間の違いについてみていく。実は、複雑な文章しか作れない人間というのは、不必要な言葉が多く、退屈でつまらない。しかし、巧みに言葉を用いて立派なものとする人間は、あらゆる文章のリズムや意味の区別を使いこなし、極度に入り組んだ言葉さえも立派なものとする。これは、簡潔というものを使い入れるからである。
アメリカの現代小説家アーネスト・ヘミングウェイの小説は、非常に簡潔でほとんど生硬ともいえるような文体が有名である。彼の短編小説『老人と海』の一部を抜粋する。
When the boy came back the old man was asleep in the chair and the sun was down. The boy took the ...