平成26年度に取り組んだ日大通信『倫理学(分冊1)』の合格レポートです。
先生からの講評をそのまま書きます。
"課題に即した内容の論述が展開されているリポートとして評価します。課題票裏面に記載されているポイントやキーワードにも配慮が行き届いています。ハイデガーの実存という概念(人間存在本来のあり方)とQOLや尊厳死の考え方を比較し結びつけるような論述を末尾に加えると更によいです。"
評価は教材の理解度のみがチェックされていて、B評価でした。
■倫理学(科目コード0013)分冊1
[課題]
「患者のQOL」について説明しなさい。
(レポート本文)
QOL(Quality of Life)とは直訳で「生活の質」や「生命の質」という意味を表す。
このQOLというものはとくに、ホスピスでのターミナル期の患者にとって、大きな意味を担う。ここでいう英単語のターミナル(terminal)とは、「最後の」や「最終の」という意味を持ち、ターミナル期とは人生の終末期を意味している。このターミナル期を迎えた患者は一般的には、ホスピスという施設に入所する(在宅ケアなども含め、総称してホスピス・ケアという)。では、ターミナル期を迎えた患者は死を待つだけなのだろうか。ホスピスは、死にゆくための場所ではなく、「死への恐怖を少しでも和らげるとともに、最後まで『より良く生きる』ための援助をする」という場所であり、死を迎えるまでの間、本当の意味で生きる場所でもある。
人間には必ず死というものがやってくる。人間だけでなく、生があるものすべて、必ず死というものが存在する。森羅万象、この世のものすべてに始まりがあり、終わりもある。
では、なんのための終わり...