近畿大学(通信教育部)精神保健2合格レポート

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    資料紹介

    課題・・・「精神的に健康である」とは、どのようなことか説明してください。  評価・・・合格 ポイントをおさえて述べていただいています。よく理解・表現できています。内容が豊かであり、よく学習しています。
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    資料の原本内容

    自閉症は、早期小児自閉症、最近では広汎性発達障害とよばれ、言語・認知の障害のために、対人関係を持ったり、意志を伝達したりすることなどがうまくできないことが、その障害の基本であろうと考えられていつ。なんらかの脳機能の障害や脳の成熟の遅れが原因であると推定されているが、その正確な実体はまだ不明である。

    「ものを聞く」「見る」「理解する」「感じる」などの情報処理や認知の障害が自閉症であり、そのため、社会性・対人関係の障害、コミュニケーションの障害、常同的行動・こだわりの領域の障害がある。

    幼児期から表情に乏しく親と視線を合わせない、甘えてこないなどの症状がみられ、子ども同士で遊ぶのが苦手で、ものと遊びたがり、単調な繰り返しのある遊びを好む。身体をゆすったり、手をひらひらさせたりするなどの常同的な行動も見られる。また言葉の発達が遅れ、オウム返しや反復、ひとりごとが多い。また自分の位置、順番、数字などへのこだわりを持っているのが特徴である。自分の決まったやり方がじゃまされたりすると、かんしゃくを起こしてパニックに陥ったりする。

    自閉症の子どもとの関わりでは、安全感・安心感を作ってあげ、そこからコミュニケーションへつなげていくことが大切である。障害を受け止め、それに合わせた環境を作っていくことが必要である。近年は視聴覚手がかりを使う方法が注目されている。また、パニックや問題行動では、子どもが困っている状態を探り、それを取除いてあげることが大切である。原因をさぐり、個々に合わせた対応が必要である。

    学習障害(LD)とは、全般的な知的発達に遅れはないが、聞く・話す・読む・書く・計算する・推論する能力のうち、特定のものの習慣と使用に著しい困難を示し、明確な原因・条件は不明であるが、中枢神経に何らかの機能障害があると推察される。

    文章・文字の書き方・読み方の障害、算数・計算能力の障害が見られる。動作性優位と言語性優位の二つに分けられ、右脳優位の際は、動作性優位となり、言語障害が現れることが多く、言葉が遅い、語彙が少ない、うまく話せない。または1つずつの文字は読めても、文章の意味が読み取れない。対応方法は、言葉のレベルに焦点をあて、言葉かけの質に気をつけることが必要である。左脳優位の際は、言語性優位となり、描く力・書く力が弱い。言葉の遅れがないため、気づかれにくい。空間失認では空間の把握が悪く、位置が覚えられない。ロッカー・靴箱の位置、整理整頓に影響する。構成失効では、物と物を組み合わせること力が弱く、描画、自を書くことに影響する。

    集団生活の中で間違えたり、言葉の遅れがあっても生き生きと過ごすことができるように、障害のレベル・水準に応じての個別の指導・ケア、少人数の指導・ケアが必要である。

    保育の専門家が、理解し幼児期から対応を工夫することで、2次的な障害をある程度予防できる可能性がある。子どもにとって情報処理をしやすり間隔のチャンネルをみるけること、不適応にあるつまづきがどこにあるのかを理解することが求められる。1対1の対応の場面を設定し、集団の場面では簡潔で明確な指示を複数の感覚のチャンネルを使って伝えるようにする。

    保護者との連携を密にし、発達に関する子どもの行動、生活の実情について保護者から情報を入手し、園では、観察・記録を行う。また、上級機関からの助言・指導、職員研修、職員の加配、施設・設備の改善を行い、保護者たちへの啓発、就学指導等の環境整備を行うことが必要である。

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