平成26年度近大姫路大学通信教育課程「生活科指導法」の試験解答例です。
1.生活科について、小学校教科としての特徴、意義、可能性について述べなさい。
2.生活科の内容のうち、学校と生活、自然や物を使った遊び、生活や出来事の交流、自分の成長の4点を取り上げ、学習や指導のポイントについて説明しなさい。
3.生活科の単元構成の在り方について述べなさい。
4.生活科に合科的・関連的な指導の意義及び効果について述べなさい。
5.生活科の年間指導計画の作成・運用や指導体制の充実を図るための留意点について述べなさい。
6.生活科の学習指導を効果的に進めるための要点について述べなさい。
参考にお使いください。
生活科指導法
試験問題1 生活科について、小学校教科としての特徴、意義、可能性について述べなさい。
生活科の小学校教科としての特徴は、他の教科のようにこれまでの人類が積み上げてきた文化遺産の基礎的なものを与え、学習させるという初等教育の枠組みではなく、児童自身から出発し、児童自身の体験や活動をもとにして、児童自身が自分なりの自己成長を遂げていくという事を基本に据えるという科目である。また、生活科という科目は平成元年の学習指導要領において新設され、小学校低学年における特徴ある教科として定着し、存在意義をもつものとなっている。
生活科の意義としては就学前教育と小学校教育の段差を緩やかにし、両者の連続性や連携を図っていく重要な教科であると言える。生活科の特徴である「具体的な活動や体験を通して」行うという点や「生活や遊び」を豊かにすることが求められている点に、就学前教育とのつながりが明瞭に読み取れる。
また生活科は小学校と就学前教育とのなめらかな接続を推進していくためには、小学校低学年の児童と幼稚園や保育所の子どもとの合同活動や異年齢での教育活動の展開も求められており、この様な活...