佛教大学通信教育課程 S0702 教科教育法数学1 第二設題
『関数・解析教育の教育内容について、要点を記述しなさい。続いて、関数・解析教育の実践を1つ取り上げ、その内容について記述しなさい。』
テキスト 『数学教育実践入門』佛教大学
2016年度 B判定
レポート作成時の参考にしていただければと思います。
関数・解析教育の教育内容について、要点を記述しなさい。続いて、関数・解析教育の実践を1つ取り上げ、その内容について記述しなさい。
はじめに、関数と実在の現象との関わりであるが、実在の現象からは多くの関数関係を見出すことができるため、目的として実在の現象にみられる変化に目を付け、その質的な変化を量化して捉えられるようにすることが関数の教育において、大切な目的である。
関数の捉え方を以下の3つに分けて述べる。
①共変的なとらえ方
「xが2倍、3倍になれば、yも2倍、3倍になる」という変化に着目した捉え方
②対応的な捉え方
「xの2倍がyになる」というような要素の対応に着目した捉え方。ただし、事象に依存する対応関係のみが存在
③対象的な捉え方
事象から得られた要素の対応だけではなく、変数どうしの対応関係を理解できる。共変的な捉え方と、対応的な捉え方が統合されている
これらの見方を児童は小学校から学習していくのである。小学校ではまず、共変的な捉え方を導入し、次第に対応的な捉え方を主として用いるようになっていく。しかしながら、対応的な捉え方はいわば異種の量の比...