私は自己表現としての化粧をテーマに取り上げる。なぜなら、私は化粧によって自己の内面が変化したという経験を持つからだ。自分の外見に自信がなく、内向的だったが、化粧をしたことで外見に自信が持てるようになり、活動的になった。この経験から、自己表現としての化粧の意味は大きいと私は考えている。
そもそも自己表現としての化粧とはなんだろうか。表現とは「心的状態・過程または性格・志向・意味など総じて精神的・主体的なものを、外面的・感性的形象として表すこと」(『広辞苑』電子辞書より)、化粧とは「紅や白粉などで、顔を美しく飾ること」(『国語辞典』電子辞書より)とある。つまり、自己表現としての化粧とは、顔を飾ることで自己の性格や志向などを他者に表すことである。
以下から、自己表現としての化粧の重要性を順々に述べていく。
まず、化粧によって「なりたい自分」になれるという点だ。これは主観的な見方である。私は小学生の時に「キモイ」「ブス」などと言われ、いじめられていたことで、自分に自信がなく、所謂暗い性格だった。自分の顔の嫌な所を挙げろ、と言われたら何個でも挙げることができただろう。私は中学3年の時に化粧を...