課題1で述べたように、私はフィリピンのセブ島の語学学校で学んでいる。
初めてセブに来てとても怖かったのは、道を歩くと現地のフィリピン人から睨まれることだった。この感覚は実感してもらわないと分かりづらいと思うのだが、獲物を狙うような目で見てくるのである。
そのような中で次に移った国がシンガポールだった。シンガポールは多民族国家(中国系、マレー系、インド系)ということと、東南アジアの中心になっていることから西洋人も多く住んでいる。外国人が在住者の4分の1を占めるというとても面白い国だ。この国では、イスラム教徒のスカーフをつけた人も、インドの民族衣装を着た人も、ターバンを巻いた人も、黒人も、皆が差別されることなく、生活している。私にはとても新鮮に感じた。「みんな違ってみんな良い」が体現されているような感覚を受けた。そして、「外国人」である私を、誰もじろじろと見る人はいない。
セブでの生活まで、海外に出た経験のなかった私は、これまで日本で自身を日本人と自覚することもないまま生活をしてきた。しかし、海外では”Where are you from??”と必ずと言っていいほど聞かれる。”...