ムサビ 文学 課題2 【自分の読んだ任意の小説のプロットのありさまについて説明せよ】 合格レポート

閲覧数1,897
ダウンロード数0
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員660円 | 非会員792円

    資料紹介

    タグ

    文学プロット小説

    代表キーワード

    文学武蔵野美術大学

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     私は今回の課題のテーマに「神様のボート」(江國香織著、新潮文庫)を取り上げる。既婚の身でありながら、「骨ごと溶けるような恋」をし、25歳で娘の草子を身ごもった葉子は、「葉子が何処にいても必ず見つけ出す」と言って去っていった、葉子の恋人であり、草子の父である「あの人」を求め、引越しを繰り返す。安息の地を得ることを頑なに拒む葉子、そんな母に最初は着いて行った草子だが、大人になるにつれてすれ違いが生まれていく。恋愛の静かな狂気に囚われた母葉子と、その傍らで成長していく娘草子の遙かな旅の物語である。
     そもそもプロットとは何なのだろうか。文学の新教室によると、ストーリーとプロットは対比されるものだという。ストーリーとは、
    筋であり、筋書きや筋立てと呼ばれるもので。
    言い換えれば、出来事であり、事態の変化である。それに対し、プロットとは因果関係である。「どうして」「どうしてそうなるの」といった、好奇心に応えて、虚構の世界を内部から支える法則だ。プロットの内容を決定するのは、葛藤であり、葛藤とはいわゆる対立である。つまり、プロットとは脈絡のあるつながり、つながりの原理を指し示す。
     このつながり...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。