レポートはA評価でした。科目修了試験は、指定教科書以外の文献も用いながら、どの設題番号も1000字~1200字前後でまとめております。試験はA評価でした。
「精神保健における個別課題の取り組みについて述べよ。」
日本の精神保健における個別課題の1つである、「思春期精神保健対策」について、以下述べていく。
清瀧健吾は、『思春期の問題の現れ方としては、不登校・ひきこもり、学校や家庭での不適応・問題行動、暴力行為などの外的に表れた問題の他、本人の不安・苦悩という内面的な問題などがある。表面化した問題が取り上げられがちであるが、どのような状況でその問題が生じたのかを、できるだけ客観的に背景を把握することが重要である』と述べている。また、近藤直司らが行った「思春期ひきこもりにおける精神医学的障害の実態把握に関する研究(2010年)」では、次の3つのグループに分類している。①統合失調症、気分障害、不安障害、対人恐怖などを主診断とするもの、②広汎性発達障害や精神遅滞などの発達障害を主診断とするもの、③パーソナリティ障害や身体表現性障害などを主診断とするもの。また、近藤は、「特に②のグループが多いことについて。二次的に生じた情緒的・心理的問題、あるいは併存障害としての精神障害への治療・支援が必要な場合もある」と述べていることから、不登校・ひきこもり...