指定教科書以外の文献も用いながら、どの設題番号も1000字~1200字前後でまとめております。※試験はA評価でした。
■科目修了試験
1.労働法規について
個別的労働関係の法規、集団的労使関係の法規、労働市場の法規、労働契約ついて理解を深める。
今日のグローバル社会に伴い、日本の労働形態も急速に変化してきた。労働法の体系を従来の個別的労働関係の法規と集団的労使関係の法規に労働市場の法規を加えた3区分に整理する考え方が大きくなってきている。以下、それぞれについて述べていく。
個別的労働関係(雇用関係)の法規の基本原則として、日本国憲法第27条第2項は「賃金、就業時間、休息その他の勤労条件に関する基準は、法律でこれを定める」と規定する。最低労働の基準設定として、「労働基準法」、「最低賃金法」、「労働安全衛生法」、「労働者災害補償保険法」などがある。また、罰則の規定を持たないが、「労働契約法」、「男女雇用機会均等法」、「育児休業」、「育児・介護休業法」等も制定されている。さらに、日本国憲法第27条第3項は「児童は。これを酷使してはならない」と規定する。これは、社会生活における児童保護の原則を定めたものである。児童に関する法規としては、労働基準法の年少者規定や児童福祉法などがある。
集団的労使関係(労使...