レポートはB+でした。科目修了試験は、指定教科書以外の文献も用いながら、どの設題番号も1000~1200字前後でまとめております。試験はA評価でした。
設題1 「相談援助における人と環境との交互作用の視点について述べよ。」
白澤政和は、『ソーシャルワークは、クライエント(個人、家族、小集団・組織、地域社会)と環境との交互関係に焦点をあてるが、この交互関係そのものが人々の社会生活を意味している。個人や家族、小集団・組織、地域社会に社会生活上の問題が生じていたり、生じる恐れがある場合、そのクライエントとそれを支えるべき環境の間での交互関係がうまく機能していられない結果としてとらえ、両者の関係を逆機能から正機能に変化させる。それゆえ、ソーシャルワークはクライエントの社会生活上の問題を解決・緩和し、場合によっては予防することで、人々の社会生活機能を増大させることである』と述べている。すべての生命存在は、必ず何らかの環境に取り囲まれており、その環境と交互作用しながら生存を維持し、生活していることから、人と環境の交互作用を焦点として援助理論を確立したところに、ソーシャルワークの特色がある。米本秀仁は、『これまでのソーシャルワークは、環境を単に資源の存在としてとらえ、人と環境を統一的にとらえることに十分成功してこなかった。この「人と環境」を分割せ...