日本大学通信 哲学 分冊2 合格レポートです。
参考程度にでもなれば幸いです。
課題 「経験論と理性論」の認識の起源と本質について論述しなさい。
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デカルトにはじまる大陸合理論哲学は、数学的演繹法をとることで、前提から精密な合理性をもって結論を導出することに成功した。デカルトは、方法的懐疑により、世界のものをより普遍的に定義する(共通了解を得ること)の可能性をもたらした。つまり、誰もが納得するレベルで議論をすることで、人類共通の了解を得ようとした。しかしこれは、前提そのものを批判的に検討することがなかったため「独断論」的な哲学として批判された。(独断的合理論)また、ベーコンによる英国の経験論哲学は、ロックによって完成された。ロックは、生まれたての状態をタブラ・ラサ(白紙)とし、ここに経験によってすべての観念を書き込んでいくという主張をした。18世紀に入ると、ヒュームによる、経験のみを唯一の認識とするほどの徹底ぶりとなり、それによって、自分を構成するものすべてが外からの経験のみに由来するという立場を徹底すると、感覚的な印象に頼りすぎてしまい普遍的な真理とは何か、そしてその可能性を否定する「懐疑論」に陥った。(経験的懐疑論)
カントは、前者の独断的合理論から後者の懐疑的経験論を経て、批判主義の哲学に...