社会福祉士養成通信課程の課題です。
レポート評価A評価になります(A~Dの4段階中)。
科目名「相談援助の理論と方法①」
<ポイント>
①相談援助における人と環境の交互作用に関する理論について理解を深める。
<参考文献>
・社会福祉士養成講座編集委員会編『新・社会福祉士養成講座 第7巻 相談援助の理論と方法Ⅰ』中央法規、2010年
・社会福祉士養成講座編集委員会編『新・社会福祉士養成講座 第8巻 相談援助の理論と方法Ⅱ』中央法規、2010年
我が国におけるソーシャルワーク実践において、これまで様々なモデルやアプローチが展開されてきた。本稿では、治療モデルから生活モデルへの移行について考えたい。
「モデル」とは直接的には把握することが難しい事象や現象を抽象化し、時には図式化等を試みて、描写、記述しているもののことを指す。ソーシャルワーク実践とは、クライエントが抱える生活課題の解決、社会的機能の改善・維持・向上の実現を目標にした一連の過程展開である。モデルは、直接には把握することが難しい生活実態や課題、またクライエントが解決を望んでいることを「雛型」から捉えることと解することができる。
治療モデルの発祥は、1971年にリッチモンドが著した『社会診断』である。リッチモンドは、医師の治療過程を範にして、クライエントが抱える問題の直接的原因を「社会診断」により探り、その原因を特定し、処遇するという過程を確立させた。つまり、ソーシャルワーク実践を、「インテーク→調査→社会診断→処遇」という一連の過程を踏むものと考えた。診断の結果、特定された原因としての社会環境の改善と同時に、クライエントのパーソナリティの治療的改良が実践の目標...