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S0835、病弱・虚弱児の心理・生理・病理、第一設題、レポート
第1設題 病弱・虚弱児の主な疾患について、生理・病理を簡単に説明し、医療と教育の連携を具体的に述べなさい。
悪性腫瘍
小児がんは、白血病や悪性リンパ腫(リンパ組織から発生する悪性固形腫瘍の1つで、ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫の2つに分けられる)のような造血器腫瘍、脳腫瘍、その他の固形腫瘍に大きく分類される。白血病は、血液細胞のがんで、骨髄のなかからはじまる。血液細胞は骨髄内で分化成熟して末梢血管に運ばれ機能を発揮するが、白血病では正常に成熟できず、幼弱なまま無制限に、どんどんその数が増えるというのが病気の本態で、放置すれば死に至る。急性と慢性に分けられ、急性白血病はさらに急性リンパ性白血病と急性骨髄性白血病に分類される。慢性のタイプで小児に見られるものは慢性骨髄性白血病である。脳腫瘍は、小児がんのなかで白血病に次いで多く、固形腫瘍では最も高頻度で発症する。しかし小児白血病の成績の向上に比較して、生存率の改善が緩慢であり、現在では小児がんのなかで死亡の最大の要因となっている。症状として嘔吐が多いが、比較的吐き気は少なく、早朝や体位変換時に噴射状に嘔吐するのが特徴。頻回の嘔吐で受診...