短期記憶、長期記憶、作動記憶という用語を用いて、人間の仕組みとその特徴について

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    認知心理学 文字数2800字程度

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    「短期記憶、長期記憶、作動記憶という用語を用いて、人間の仕組みとその特徴について述べよ。」
    1.はじめに

    心理学における『記憶』とは、「①生物体に過去の影響が残ること。②過去の経験を保持し、これを再生・再認する機能の総称。」この2つを表している。ここでは、記憶の特徴や役割について述べ、人間にとっての記憶の重要性について述べていく。
    2.記憶の特徴

    記憶は、記銘・保持・想起の3つの過程からなっている。記銘とは、新しい経験を受け入れて、それを覚えこむことをいう。この記銘が行われる前の1000分の1秒単位の瞬時の経験を記憶することを直接記憶という。また、記銘後に比較的短時間保持される記憶を短期記憶(STM)といい、長期にわたり永続的に保持される記憶を長期記憶(LTM)という。

    (1)直接記憶(感覚記憶)

    直接記憶は、各感覚器官に特有に存在しており、瞬時的に保持されるため、意識されない記憶である。外界からの刺激は情報として、まず直接記憶として保持され、そのうち注意を向けた情報だけが短期記憶として保持されることとなる。注意を向けられることのない情報は、1秒以内に消失する。

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