精神医療の歴史及び精神医学の概念について

閲覧数1,703
ダウンロード数6
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    2014年提出レポート 文字数3100字程度

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    1
    1

    「精神医療の歴史及び精神医学の概念について述べよ。」
    はじめに

     医学の歴史として、西欧では分析的な実証による科学医学、東洋では経験が伝承される伝統医学が発展してきた。わが国の歴史では、江戸時代までは伝統的な東洋医学に属していたが、明治以降に西欧の精神医学が導入されてからは、欧米に影響を受けながら発展してきたといえる。そのため、ここでは日本の精神医療の歴史ではなく、欧米における精神医療の歴史に焦点を当て、精神医学の方法にとって鍵になる概念について述べていく。
    1.西欧における精神医療の歴史

    西欧における精神医療は保護と迫害が繰り返し行われる中で発展してきたといえる。古代ギリシャでは、精神障害は神の祟り、悪霊、憑き物によるものと考えられていた。ヒポクラテスが精神障害を病気として取り扱うことで、臨床観察が行われるようになり、ガレノスがギリシャ医学を集大成した。ギリシャ医学では精神障害については、四つの体液(血液、粘液、黄胆汁、黒胆汁)のうちの黒胆汁の過剰によるものであるという体液説により、休養、温浴、瀉血、下剤、吐剤などの治療が行われた。13世紀頃、ベルギーのゲールでは地域住...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。