日大通信「教育原論」合格レポートと科目修得試験対策のセットです。
レポート課題:ペスタロッチの『隠者の夕暮』を読んで、ペスタロッチの人間観・教育観について述べよ。[平成25-26年度課題]
先生から「ポイントをおさえてまとめられています。」とのコメントをいただきました。
後半は、「教育原論」科目修得試合格者による試験対策です。通信教育教材を読んで、要点を覚えておくことが対策となります。しかし、試験範囲が膨大なので、まとめるだけでも大変です。そこで、通信教育部で閲覧可能な過去問をすべて分析し、出題された問題に合わせて、通信教育教材の要点を箇条書き形式でまとめました。これまで(2014年12月現在)、この資料に載せた問題以外は出題されていませんので、今後もこの傾向が続くと思われます。試験対策の参考にしてください。
なお、順番は通信教育教材の目次の順に合わせてあります。
日大通信 教育原論 合格レポート&科目修得試験対策
レポート課題:ペスタロッチの『隠者の夕暮』を読んで、ペスタロッチの人間観・教育観について述べよ。[平成25-26年度課題]
ペスタロッチにとって、すべての人類はその本質が同じであり、その本質からくみ取った真理は普遍的な人間の真理となる。本質の奥底には浄福の力が横たわっていて、その力を完成させることは人類の普遍的な要求である。どのような身分の者でも、善良にして真理に素直な心情の力によって智慧を見つけられる。そして単純と無邪気の感覚によって浄福を見つけられる。
ペスタロッチの教育観は、そのような人間観に基づいている。特に、すべての子供達に調和のとれた人間教育を施そうとしたことや、貧児の尊厳と権利を尊重するような博愛主義的教育思想にはそれが表れている。また、教育作用の本質を人間そのものの育成にありとする一般的陶冶の理念もペスタロッチの人間観が背景にある。特に自然の生活そのものを目指したことは大きな特徴である。たとえば、『隠者の夕暮』では、母は感謝の本質である愛を乳飲み子の心に形作ることや、子供は父に与えられたパンを食べ、父と共に囲炉裏...