日大通信 国際政治論の合格レポートです(H26年度)。
参考資料にしてください。
問3:冷戦終結後(1989年~)にこれまで表面に出てこなかった民族紛争が各地で勃発したが、その理由について説明しなさい。
問4:グローバリゼーションを推進する思想やアクターについて説明しなさい。
国際政治学概論 分冊1 平成26年度
問3:冷戦終結後(1989年~)にこれまで表面に出てこなかった民族紛争が各地で勃発したが、その理由について説明しなさい。
問4:グローバリゼーションを推進する思想やアクターについて説明しなさい。
以下本文です。
問3と問4について述べていきたい。
問3について、冷戦後、これまでは表面に出てこなかった民族的な対立が顕在化していった。これは、異なる民族間で起こる対立で、地域的な対立・紛争に発展した民族紛争である。典型的なのが旧ユーゴスラビア内戦である。ユーゴスラビアはもともと多様な民族・言語・宗教が入り混じった地域で6つの共和国から成り立っていた。ソ連崩壊後は、各共和国が民族や宗教の違いを強調するようになり、スロベニアとクロアチアが独立、さらにボスニア・ヘルツェゴビナが続き、セルビアのコソボ人の独立問題へと発展していった。中でも激しい戦闘が行われたのはボスニア・ヘルツェゴビナ紛争である。ボスニア・ヘルツェゴビナは1992年3月にユーゴスラビアからの独立を宣言した際に、セルビア人、クロアチア人、ボスニア人など異なる民族が混在していた。クロアチア人、...